2015年1月18日日曜日

人工知能と英語学習

人工知能 (機械学習) がブームだ. 取得できるデータ量が増え, そしてそれを実用的な時間で 処理できる計算機やソフトウェアが身近になってきたためである. 大量のデータを計算機に処理 させて有用な情報を得ることが可能になったため, 人工知能が何かと話題になってきている

ただ, この「人工知能」は「『知能』の仕組みを解き明かし, それを人工的に実現する」という 意味の「人工知能」とは異なるので, 昔から人工知能を研究している学者からは「人工知能とは 呼べない」とも言われている. でも, 仕組みや原理原則が分からなくても, 人間に役立つなら 良いではないか? ということで, ブームになっているのである

英語学習も, この状況と似た構造を持っていると思った. 単語を覚えて文法を身に付けて英文を 理解していくという姿勢は, 「原理原則」を重視していると言える. 一方, 知っている単語が少なくても, 文法が多少 間違っていても, コミュニケーションできることが大事ということは, 「役に立てば良い」と判断していると 考えていると言える

「原理原則」と「実利」とどっちが大事かと聞かれても二者択一では選べない. 「原理原則」が大事な場面も あるし, 「実利で OK」というときもある. ただ「教育」という場面では, 「教育」の特性上「原理原則」が重視 されてきた. そこに多少の「実利」を混ぜることで, より良く社会を生きていく術を身に付けられるようになるのではないか?

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