2015年11月8日日曜日

今さらの「見える化」

今さら感があるが, 「見える化 とは こういうことだったのか」と思ったことが あったので, 記録に留めておく

先日, 電車の乗り換えに余裕があり, コンビニに立ち寄った. そこで手にした 本に, お金をためる方法 (無駄使いしない方法) として書いてあったのが, 「いつでも 携帯できるサイズのメモ帳で小遣い帳を作り, お金を使ったらすぐに記録する. そして お金の使い方を投資と浪費に分け, 浪費は赤で書く」というものだった

私はここ数年, オンラインの表計算ソフトで小遣い帳をつけていた. スマホからも アクセスできるので「お金を使ったらすぐに記録する」体制にはなっていたのだが, やはり スマホを取り出しアプリを起動するのは面倒なので, 週末にまとめて記載するのが常で あった. また月末にしめて, 収入・支出を見るのだが, この時点で収入が支出をオーバー していてもどうすることもできず, 「金額を記録に残す」以上の役立ちは無かった

そんな状態だったので, ひとまずこのやり方をトライしてみた. まだ 1 週間しか 経ってないが, 浪費は確実に減った気がする. 何故かというと, お金を使った時点で 投資 (役に立つ消費) と浪費 (無駄な消費) に仕分けすることで, 次にお金を使う ときに「これは投資か浪費か?」というプレッシャーがかかるようになり, 浪費を 我慢するようになるのである. これだと月末にしめる前に浪費を減らせるので, 極言すると 「月末の集計」なんていう作業が無くても, 浪費を減らすことができるのである

ここでタイトルに戻るが, 今回のやり方を抽象的に表現すると, 「消費の 意味 (投資か浪費か) を見える化し, 『1 回の消費ごと』という短いサイクル で PDCA サイクル を 回す」ということである. 従来のオンラインの小遣い帳は, 確かに金額の見える化は できていた. しかし PDCA サイクルが 1 か月と長かったので, 改善がなかなか進まない という欠点があったのだ. 「見える化」の本質は, 見えるようにすることではなく, 見えるようにすることで 次のアクションを起こしやすくすることにあることであるということに, 改めて気付かされた

このことはいろいろと応用がきく. 例えば業務や生活の無駄時間を減らしたければ, どういうふうに 時間を使ったか? を記録して, それが「良い時間の使い方」だったか「悪い時間の使い方」だったかで ○×をつけて行けば良い. 私も一時期似たようなことをしていたことがあるが, 細切れに時間を使うと 記録するのが面倒という理由で, 1 つ 1 つの業務をなるべく細切れにしないで連続して行う ようになり効率が上がったという効果もあった

要は, 見える化により PDCA サイクルを短期間で回すようにする. そこに本質がある

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