2016年5月7日土曜日

スクリプトと IoT

最近, 「自動化」とか「IoT」などの用語をよく目にするが, ふと,以前に読んだ本に書いてあったことと 似ていることに気がついた.

bash の文法やプログラミング方法を解説した本に, 「2 度以上 繰り返す作業は, きちんとプログラミングしたほうが良い. 仮に 1 度の作業でも, 使い捨てのプログラムをすべきだ.」 という主旨のことが書かれていた. その本を読んだ当時は, bash の文法よりもその一節が頭に残っていた.

このことをもっと抽象化・一般化すると「繰り返す作業は, 作業手順を決めろ. 1 度きりの作業であっても, 作業手順を 検討せよ.」ということである. 特に繰り返す作業は, 1 度, 作業手順を決めることで, 2 度目以降の作業の際にミスが 減ったり, あるいは (こっちのほうが大事かもしれないが) 作業手順をたびたび見直すことで作業の質を高めることが 可能になる.

一方, 「自動化」とは「人がやっていた作業を, 機械などにやらせる」ことだが, もうちょっと言葉を補うと 「人が決めた手順に沿って, 機械に作業をやらせる」ことであり, 作業手順が決まっていることが重要である. IoT を字面通りに 説明すれば「モノとモノをインターネットで繋ぐこと」だが, これについても従来はモノとモノと人が繋いでいたのだが, その 繋ぐ部分を自動化しようとしていると考えることができる. 自動化にしても IoT にしても, 大事なのは作業手順やルールであり, そこは 人がしっかりと考える必要がある (最近の人工知能は, 作業手順やルール自体も学習しようとしているが‥)

機械設備や加工部品であれば, 例え 1 個しか作られなくても「図面」が作られ, そこで作業手順が明確化される. 目に見えない 「仕事の仕方・進め方」についても「作業手順」を明確にし, それの brush-up を図ることで, 仕事の質は向上させることが できるはずである.

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